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夜は短し

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夜は短し歩けよ乙女

著者:森見登美彦 発行:2006年11月 出版:角川文庫
第20回 山本周五郎賞受賞・2007年本屋大賞第2位

あらすじ
主人公「先輩」は大学の同じサークルに入って来た「黒髪の乙女」に恋してしまいました。その日から偶然を装い常に彼女の視界に入るよう行動します。そんなこともつゆ知らず、乙女はある夜、密かに憧れていた先斗町に足を踏み入れます。当然先輩もその後を追い・・・。その夜二人がそれぞれに出会い繰り広げられた不思議な世界と愛すべき濃ゆい人々。
それからそれから二人の生活は何も変わらないようでいて、切れそうな運命の糸に導かれていくのです。木屋町で、下鴨神社の納涼古本市で、京都大学学園祭で、京大北側進々堂で・・

初めてこの本を手に取ったのは、本屋大賞で2位になった時でした。森見先生のことを知ったのもその時です。そうして森見ファンになってしまった人は多いのではないでしょうか。

森見先生独特の小難しくくどい言葉の使い方、凡人にはわからない高学歴的単語、なのに親しみを感じてしまうのは、物語がファンタジーでふんわり包まれて絶妙なバランスになっているからでしょう。

この小説は私に京都の魅力を十分に妄想させました。特に左京区という狭い地域にたくさんの通りや建物や建造物、交差点の名前、神社、きっとここがモデルであろうと思われるお店を詰め込んで、まるで先輩や黒髪の乙女、樋口さん、李白翁、東堂さん、羽貫さん、パンツ総番長、女装すればどんな男も恋に落ちる学園祭事務局長に出会えるのではないかと思いこめるほどの細かい描写、うん、京都に行けば彼らに会える、彼らがそこにいるんだ、だから、「そうだ、京都行こう」と思わせてしまったのです。

私の京都紀行はここから始まりました。簡単にいえば、聖地巡りですが汗
アイキャッチのフォトは舞台・京大近く、叡山電気鉄道の駅「出町柳」駅です。

京都の地図を眺めては、ここであの事件が、ここで先輩と黒髪の乙女が会って、先輩が迷い込んだ路地はきっとここで・・・、妄想は走り出したら止まりません。
偽電気ブランってどんな味なんだろう、飲んでみたい・・・。

河原町三条にとあるBARがあります。森見ファンにはおなじみだと思いますが、そこのマスターは感じの良い方で、森見ファンが多いのを心得ていらして偽ではありませんが電気ブランをいただきました。想像とは違う、電気的な味でしたが、私の妄想を満足させるのに十分な一杯でした。

森見作品は一作だけでプツンと終わるものでなく、他の作品にも少しずつ同じ場所や飲み物や登場人物が出てきます。もちろん関係性のない作品もありますが、森見作品全体がパラレルワールドとして楽しめるのです。

京都の細かすぎる描写と自分が歩く道を重ね合わせて、一人ほくほくニンマリと小さく笑いながら、私はまたヘンタイ的「そうだ、京都行こう」を繰り返しています。

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