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一度は読みたい本10選セレクト

あなたは本が好きですか?本は居ながらにして別世界に連れて行ってくれる、手軽な

アイテムです。

カフェで読むより、レトロな純喫茶の片隅で時を忘れ本に溺れてしまいましょう。

おすすめ本を独断と偏見でセレクト

今のスタイル4のカフェというのが苦手。

中古のソファを不揃いに置き、本棚にはよく見ると文庫本以外に写真集や詩集、リビングを

コンセプトにした一見落ち着きそうでも客を意識したおしゃれなスタイル。

けれども、昭和によくあった赤いビロード張りの椅子、コーヒーサイフォンから漂う香り、

ステンドグラス、木彫で統一された少し薄暗い店内。こんな秘密的異次元空間こそ本読みに

ふさわしい、そう思います。小説・漫画問わず並べてみたいと思います。

六番目の小夜子

学園ものホラー小説で恩田陸さんのデビュー作であり、第3回ファンタジーノベル大賞
候補作です。物語の舞台はある地方の高校に密かに語り継がれる不思議なゲーム。

「3年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が見えざる力で選ばれ、サヨコとばれないように
学園生活を送り、1.始業式の朝赤い花を飾る、2.学園祭で一人芝居『小夜子』をするか、
何もしないか、『小夜子』以上の演目をするか選ばなければならない、3.次のサヨコを
指名する」これが言い伝え。

いよいよ六番目のサヨコが選ばれる年。六番目に選ばれたサヨコが最初の
務めを果たそうと赤い花を花瓶に生けに向かう時、美しい転校生「津村沙世子」が
現れる。
この転校生こそがサヨコなのか。

この物語は明らかな決着がみえないまま終わる。それだけに消化不良だとか、ミステリアスな
終焉だからこそ、学園という一種独特閉ざされた世界が際立つのだという声もあります。

いずれにせよ、これが恩田陸の世界なのです。「常野物語・光の帝国」は「六番目の小夜子」
と比較すると尖っていないが、確実に違う世界を持つ一族がある村で普通の村人たちと交わる
短編集です。違う世界の何か、人間の心の奥底にある違うものに対する何かへの畏怖の念を
呼び覚ます、そんな魔術的な手法で引き込んでいく、それが恩田陸の小説なの
です

陰陽師

言わずと知れた夢枕獏さんの陰陽師。野村萬斎さん主演で映画化もされています。
ほとんどが短編なので、カバンに1冊、気分転換にどこで読むのにもおすすめです。

珍しい長編は「瀧夜叉姫」 平将門、藤原純友、瀧夜叉姫。この陰に暗躍する人物は・・・。
安倍晴明と源博雅が都の平穏を脅かす怪異を解決するが、切なさと無常がどの話にも
感じられる。

平安中世の日本の時代に浸れるシリーズ本。月と星明りしかない時代の夜に思いを馳せて
みませんか。

オリエント急行の殺人

ミステリー小説の女王アガサクリスティーの作品で、映画化もされました。
名探偵エルキュール・ポワロシリーズの1作です。

乗り合わせたオリエント急行内でラチェットという男が何者かによって殺される。
容疑者は12人。誰が真犯人なのか、灰色の脳の持ち主と称されるポアロが
密室ともいえる車内で、息の詰まるような心理戦を繰り広げる場面は読み進めずに
おれない作品です。

オリエント急行は1883年トルコのイスタンブールからパリへ開通しました。
(現在は運行していません。ロンドンーベネチア間の観光列車になっています)
日本はちょうど明治16年鹿鳴館の幕開け、ノスタルジアな時代です。

ナイルに死す

おなじくアガサクリスティの作品。映画「ナイル殺人事件」の原作です。
オリエント急行と同じく密室ともいえるナイル川の豪華客船で殺人事件が起こります。

客船でハネムーンを楽しむのは、大富豪の娘リネットと生い立ちの貧しいサイモン。
なぜ釣り合わないこの二人が結婚したのだろうか。サイモンを忘れられないジャネットも
この客船に乗り込んでいた。

リネットはあろうことかジャネットの親友だった。ジャネットは船の中で様々な
いやがらせを始める。そして航行中のある日リネットに惨劇が訪れた。

ここに書いたあらすじだけですと、犯人はあの人と思いますが、その裏に隠された真実が
悲しくもあります。それだけにリネットの事件まで手の込んだ布石が散りばめられている
ことも読み手を迷宮に入らせるような手の込んだストーリーです。

半落ち

社会派ミステリー作家とも評される横山秀夫の作品で2002年9月、講談社から出版。
2004年には映画が公開され寺尾聰主演、最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を獲得。

現職刑事の梶総一郎が「妻を殺した」と自首する。県警内部では、警官の不祥事の
取り調べを志木和正に命じ、梶の犯行前後の行動を調査するも空白の2日間が浮上する。

罪を全面的に認めるも空白の2日間については、梶も沈黙を守る。
東洋新聞支局記者 中尾洋平は空白の2日間、梶が歌舞伎町にいたことを突きとめる。
認知症に苦しむ妻に手をかけたにもかかわらず、なぜよりによって梶という生真面目な
刑事が歌舞伎町などにいたのか。

沈黙する2日間の空白に真実がある・・・。梶が現場に残した「人間五十年」という言葉。
なぜそんな言葉を残したかが解明されていく。

直木賞候補にあがるも結末が甘い、途中から筋が見えてしまうと選考委員から酷評され、意見が
真っ二つに割れた作品です。
ミステリーという観点からだけみると、もっともな意見ですが、
この作品を通して、社会に広げた影響は少なからずあると思います。

社会派ともいわれる横山秀夫氏ならではの視点で描かれ、読者も様々な角度から考えさせられる
作品だと思います。

クライマーズハイ

こちらも横山秀夫さんの作品です。2006年6月、文藝春秋から出版。
1985年、史上最大の航空機事故と言われた日航機の御巣鷹山墜落事故を題材に、地元新聞の
記者、悠木和雄が全権デスクを任された時、様々な局面で葛藤する心理を描いた秀作です。

日航機が連絡を絶ち墜落。墜落地点は群馬県か長野県か。原因は、事故状況は。
群馬県の地元新聞社、北関東新聞の悠木和雄は地元紙の意地をかけて情報収集に指示・奔走
する。
そんな中で社内の派閥争い、警察権力、国家権力のせめぎ合いが浮き彫りとなっていく。

しかし悠木が本当に苦悩したのは、事件を追う中で自身の家族との軋轢と絆、何が正しくて
何が悪いのか。人命か特ダネか、報道する側される側、報道とは何なのか
心の奥底で振り子のように揺れ動く人間くさい部分でもあった。

この作品も映画化され有名です。地方新聞社といいながら、対立と仲間、権力と使命、ジャーナリストと家庭、上司と部下、父と息子、ありとあらゆる相対するものを見事に描写し、時には読み手を裏切り、ピリピリとした緊迫感を失うことなく読み通せる1冊です。

三国志

三国志は吉川英治、北方謙三の小説が有名です。その人気から横山光輝の漫画も多く
読まれています。また、コーエーの三國無双というゲームも一時代を築きました。
日本人にもそれほど愛される三国志。中国の「三国志演義」がもととなっています。

物語の始まりは中国の後漢末期(180年頃)、政治が腐敗し各地で反乱がおきていた時代。
後漢王朝の火が消えかけ、各地の反乱を抑えていた武将たちが勢力を伸ばし、魏・呉・蜀
の3国が強大となった。群雄割拠の時代の幕開け、生き残るのはどの国だろうか。

三国志で最も人気が高いのは漢王朝の血をひくと言われた劉備率いる蜀の話です。
劉備、関羽、張飛の桃園の誓い、諸葛亮孔明への三顧の礼、孔明と劉備の水魚の交わりと
エピソードとともに、ことわざまで生まれました。

また、蜀と呉が連合して魏に立ち向かった「赤壁の戦い」は映画「レッドクリフ」でも
その時代の胸が躍るような情景を再現してくれました。なぜこんなにも、国を超え時を超え
三国志は愛されるのでしょうか。

現代にも通じる閉塞感、己の小ささをイヤというほど感じる人間関係。三国志の時代のように
何かを打ち破りたい、絆の固い仲間と自由に果てしなく駆け巡り理想郷を作りたい、そんな
希望をこの現代でも心のどこかにみんな持っているからかもしれません。

舟を編む

三浦しをん著 2011年9月発行 光文社から出版。
主役の名前が馬締と書いて「まじめ」。ここでまずクスッと笑ってしまいました。
出版という言葉や文字と向き合う職業に的を得すぎている、まさか作者の遊び心?
と思ってしまいます。

馬締は対人関係が苦手でうまくコミュニケーションがとれない、これも名前ゆえ?
けれども、この馬締に果てしないがうってつけの辞書つくりという舞台が待っていた。

言葉にこだわり続け、1冊の辞書「大渡海」を出版するのにこれほどの作業がなされている
など、誰が想像するだろうか。

普段何気なく使っている辞書。それがこんなにも地道で、たったひとつの言葉を説明するのに
編者は面白おかしいほど試行錯誤の連続を繰り返されているとは、考えたこともありません
でした。

たったひとつの言葉にいくつもの気づきがあり、そのたびに喜んだり落胆する登場人物の
なんと愛おしい姿でしょうか。

辞書の名前は「大渡海」。その大きな海を渡りきるために
言葉を一つずつ丁寧に編み進む姿は、バラバラに見えた登場人物たちがゆっくりとそれでも
ゆるぎない信頼と絆を結びながら、また人生の大海原に漕ぎ手となって進む姿のようです。


コミュニケーションに問題のあった馬締も、何かをやり遂げることで自分の人生という海を
超えていく、「大渡海」という辞書の名にこの本のエッセンスが凝縮されていたのです。

サマーウォーズ

著者は岩井恭平さん。2009年7月発行、角川文庫出版。映画「サマーウォーズ」の
ノベライズ版です。映画の主題歌は山下達郎さん (←大ファンです!) が制作。

数学だけが取り柄の高校生、健二は夏休みだけのバイトを憧れの先輩、陣内夏希に頼まれ、
夏希のふるさと、信州上田へ同行する。青く広い空、一面の畑、広大な古めかしい屋敷、
にぎやかな親戚たち。日本の原風景のようなこの時代も「OZ」という仮想インターネット
世界を、誰もが生活の基盤として利用していた。

しかしそのOZが人工知能ラブマシーンに乗っ取られ、人々はアカウントを奪われていく。
陣内家の宴会に目もくれず一人、佳主馬はキングカズマとしてラブマシーンに挑むが負けて
しまう。
ますます増大し仮想世界を支配しようとするラブマシーンに対し、夏希はコイコイで勝負を
仕掛け、勝ったもののそこで一件落着とはいかなかった。

古き良き日本とインターネット世界が同居するという舞台設定が、現代にマッチしています。
栄という陣内一族の大黒柱の急逝により、浮き彫りになっていく家族の問題。

それでも確執や恩讐を超えて、一族が一致団結し力を尽くして困難な壁を乗り越える、そんな
ストーリーが受け入れられるのも今の日本人がどこかで求めているものがここにあるからでは
ないでしょうか。

誰もが幸せに暮らせるように「よろしくお願いしまーす!!」と叫ばずにいられない(笑)

修道士ファルコ

漫画の登場です!作者は青池保子さん。出版は秋田書店。今では大御所の青池先生。
代表作は言わずと知れた「エロイカより愛をこめて

これは東西冷戦時代、ベルリンの壁が壊れる前後に渡り長期に書かれた作品で、ある意味
現代史ともいえます。軍事評論家の岡部いさくさんの監修も受けており、少女漫画には
ありえない兵器や舞台背景の設定が秀逸です。


修道士ファルコ」は青池さんが大好きな中世ヨーロッパが舞台。


ナバーラいちの剣客の騎士と謳われたファルコは、これまでの騎士人生で流した多くの
血の贖罪のため、ドイツのリリエンタール修道院に身をよせ修道士となる。が・・・、
ここでも波乱万丈。事件ばかりが彼を襲い心の休まる暇がない。

いつまでたっても剣から解放されないけれど、聖母マリアに祝福され聖女サウラに(きっと)
愛されたファルコはリリエンタールには必要不可欠な存在に。

修道士でありながら、クセの強い愛すべき人たち。その人たちにファルコが受ける
翻弄されっぷり。


ふたをあければ、俗世ではひとくせもふたくせもある強者が集まる修道院
ファルコの望む静かな修行道はいつになれば始まるのでしょうか。
修道院という特殊な世界とそれに似つかわしい中世ヨーロッパの時代。

(実在した現スペインの国王ドン・ペドロ王も登場します。青池先生はドン・ペドロ王の
漫画「アルカサル王城」も描かれています。)
中世ヨーロッパのロマンティシズムと、青池先生お得意の男騒ぎな笑いをご堪能ください!

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